おはようございます。稲垣陽子です。
クライアントのAさんは敏腕リーダー。
マネジメントも業績も高い成果を出しています。
しかし、先日、どうしてもそりが合わずに、部下の一人が会社を辞めることになりました。
そこで、コーチングの時に、この経験を今後にどう活かすのか振り返って頂きました。
Aさんに、その部下に何をしたら良かったと思いますか?と、聞いたら、下記のような答えが返ってきました。
「もっと部下の話を注意深く聞けば良かった。
何でも話してと言っても、そんなに上司に話せるものではない。しかし、話さないからと言って、何もないわけではなかった。
話を聞くときに、もっと注意深く聞いていれば、小さなサインも見逃さなかったかと思う。
もう一つは、会社の方針を何度も言えば良かった。
一度言えば分かるなんてことはない。何度も、何度も伝えれば、ずれを最小限に押さえることができたと思う。」
と、話してくれました。
注意深く聞く、何度も言う、
リーダーにとって、簡単だけど深遠なテーマだと感じます。
注意深く聞くためには、
質問の後の間合い、話した後の視線のずらし方、声のトーンの変化、など、1秒足らずの相手の聞き方の態度に意識を向けてみます。
何度も言うためには、
「忘れちゃうかもしれないから言うけれど」
「この間も言ったけど」
と、前置きして、同じことを言う事ができます。
聞いてるつもり、分かっているはずという思いこみを、日々の中で最小限に抑えられれば、ずれは生じづらくなるのでしょう。
では、日が長くなりましたね。
今週もステキな1週間をお過ごしください。