先日、共創コーチ養成スクールの「速習1Dayセミナー」を開催しましたが、参加者の方々と、自分の言いたいことを上手く伝えられる人とそうでない人の違いは何か、という話になりました。
同じ言葉を使っても、相手の心に深く届く人と、そうではない人っていますよね。その違いは、一体どこにあるのでしょうか?
話し方のテクニック?相手の心をつかむ方法?相手をよく知ること?
色々な要素が考えられますが、彼ら達がやっていることを振り返って、私なりに見つけ出した答えがあります。それは・・・
『呼吸が違う』ということです。
厳密に言うと、伝え方の上手い方は、「息の吐き方」や「吸い方」を通常の方よりも、微細にコントロールしているようにみえます。
試しに、「すごい」という言葉を下の二つのパターンで言い比べてみてください。
まず、息を大きく吐いてから「すごい」と言ってみてください。
・・・・・
いかかですか?
次に、息を吸いながら、「すごい」と言ってみてください。
・・・・・
どうでしょうか?
同じ「すごい」という言葉でも響き方やニュアンスが違ってきませんか?
このように息の使い方一つで相手に伝わるものが変わってきます。
実際に相手の心に届く伝え方が出来る人は、無意識あるいは意識的に息の使い方を心得ているように感じます。
特に、「息の吐き方」。
大きく息を吐いてから言葉をつむいだり、「うーん」と深く長く息を吐きながら、相槌を打ったりしています。
それだけで、普通に話すよりも、二人の間に安心感や、安堵感が流れてきて、言葉が鮮明になり、より伝わりやすくなるように感じます。
そこで、今週は、ご自身の呼吸に意識を向けてみましょう。
特に、「息を吐く」タイミングについて意識してみましょう。
相手に対し、本当に伝えたいことがあるときは、まず息を吐いてから伝えてみる。
相手の話を聞くときは、相手の気持ちに息を乗せるよう、うなずきに合わせて、深く、長く、息を吐く。
呼吸を意識するだけで、言葉の伝わり度に変化が生まれるのを感じることでしょう。
どうぞ試してみてくださいね。
今日も最後までお読み頂きまして誠にありがとうございます。
それでは、また。
今週もステキな一週間になりますように。
コーチング・システムズ
稲垣 陽子
追 伸:
この「呼吸法」を意識した話し方に加えて、相手が“思わず動き出してしまう”プロのテクニックがあります。今日の「呼吸法」と併せて使ってみて下さい。↓
★「思わず動き出したくなる」
http://www.coaching-syst.co.jp/archives/1064