おはようございます。稲垣陽子です。
リーダーのAさんから、
「上司に自分の部署の要求を伝えるけれど、忘れられたり、決裁が上がらずそのままになってしまうことがある。どうしたら上司を動かすことができるだろうか」
という質問を頂きました。
部下だけではなく、上司も動かしたいですよね。
そこで、普段どのように会話をしているのか、私が上司役になってロールプレイをしました。
「こういうのが不便なんですよ・・・このプランを考えたんですよね・・・」
会話を通して、Aさんの「思い」は伝わってきます。
しかし、上司に何をして欲しいのか、「意志」は伝わってきませんでした。
多くの人が、相手に「思い」を伝えれば、分かってもらって、自分の意を汲んで動いてくれるだろうと思っています。でも、人は自分の意志が中心であり、いつも誰かのためにアンテナを立てて動けるほど暇ではなかったりします。
Aさんの意志は「プランを経営会議に上げて実現させて欲しい」ということでした。
それならば、それをまっすぐに相手に向かって要求していいのです。
これをコーチングでは「リクエストする」といいます。
リクエストする時は、傲慢に命令するのでも、下から懇願するのでもなく、相手に何をして欲しいのかきちんと届けると言う意志を持って、まっすぐに伝えきることが大切です。
もちろん、リクエスト通りにいかないかもしれません。しかし、意志に対しては、相手からも意志が返ってきます。よりリアルで実りある会話を繰り広げることができるでしょう。
そこで、今週は、リクエストを意識して使ってみましょう。
相手を不快にさせるのではと思う人もいるかもしれませんが、実際には関係が深まったということも多々あります。
試してみてくださいね!