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メルマガ「共創コーチング®」共創コーチ養成スクール稲垣 陽子

フィードバック1 客観的事実を伝える

おはようございます。稲垣陽子です。

今日は「フィードバック」のスキルについて。
フィードバックとは、結果を原因側に戻すことで原因側を調節すること、と辞書に書いてあります。
例えば、砲弾の着弾点が目標からどれくらいずれているかを射手に伝える事もフィードバックと言うそうです。

「目標から5メートル右にずれていますよ」と伝えれば、大砲を5メートル分、左に動かせます。つまりフィードバックされる事で、こちら側の状態が分かり、修正ができます。

これをコミュニケーションに置き換えると、相手の変化や状態を伝えることとなります。
例えば、
「分からないを5回言いましたね」
「Aさんの話になると、目線が左に落ちますね」
「今、話題がBの話に変わりましたね」
「今の言葉は、トーンが上がりましたね」

など、コミュニケーション内で起こった変化や状態の客観的な事実を伝えます。

それを伝えたからと言ってどうなる訳でもないかもしれませんが、ほとんどの人は自分がどんなコミュニケーションをとっているのか無自覚です。
状態を伝えられるだけで、「あ、そんなことしてたんだな」「その事を自分は気にしていたんだな」など、自発的に気づくことが多くなります。

今週は相手のコミュニケーションに意識を向けて、客観的な事実をフィードバックする事を試してみましょう。
タイミングが合えば、相手にとってとても有益な情報になるかもしれませんし、ならなくても、話が深まったり、お互いに分かり合えた感覚が生まれて、信頼関係が高まるきっかけになることもあります。

フィードバックは、他にも色々な伝え方がありますので、次週にもお伝えしたいと思います。

では、今週もステキな1週間を。

フィードバック2 内容を踏まえてフィードバックする
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