おはようございます。稲垣陽子です。
今週は、二つの企業でリーダー向けにコーチングのトレーニングを行いました。
トレーニングでは教えることもしますが、「共有」ということも心がけています。
いやいや「共有」ならいつも会議やレポートでしている、と思うかもしれません。
でも、実際にグループコーチングといって、円に座ってもらい、誰かの課題を扱いながら、みんなでコーチングをしたり、アドバイスをしたりするのですが、それを行うと「共有」がぐんと進みます。
具体的には、相手の思いや悩み、事例を聞くのですが、みなさんいいアドバイスや応援のエネルギーを送るようになるんですね。
「仲間がそれで悩んでいる。なんだ、俺と同じじゃないか」
「その課題なら、私でサポートできる事がある」
と思うみたいです。
そして、休憩中に自主的に声をかけあったり、情報交換する姿が多くなります。
また、誰かの課題は組織全体の問題になっていることも多く、ある人の課題が解決すると一気にチームの雰囲気が変化することもあります。
普段から「共有」はされているはず。
でも多くの人が「あの人がそんなことを思っていたなんて知らなかった」「それを悩んでいたことは分からなかった」と言います。
それもそのはずで、人は「自分が何をしているのか」「何を思っているのか」そしてそれにどのような意味があるのかもよく分かっていません。なので多くが、それは個人的なことなので、共有しなくていいだろうと思っています。
上手くいっている人もそうで、共有しろと言われても、自分の何が上手くいっているのか、誰かの智慧として役に立つのか、自分一人で気づくのは難しく、大したことないだろうと解釈し、アウトプットしません。
なので、グループコーチングという第三者がいる中で智慧が引き出されることはとても意義があります。
では、今週は共有の力を信じて、目の前のチームの人に「あなたがしていること、思っていること」を伝えてみましょう。
目指すものが同じならば、そんなことが分かり合えるだけでも、十分に誰かの役に立ったり、誰かの智慧に変換することができます。
ステキな1週間をお過ごしください。