おはようございます。稲垣友仁です。
今日は5月5日。こどもの日ですね。
そして、このメルマガも300号になりました。
きりのいい日に担当させていただけるということでありがたく思いますし、ここまで続けられたことに感謝したいと思います。
さて、以前、ある彫刻家が、「彫刻とは新しい物を掘る作業ではなく、その木の中に元々ある物を見つけていく作業だ。」と言っているのをテレビで見たことがあります。
クリエイト(創造的)とは、何もない所から新しい物を創りだすことではありますが、彫刻家に限らず、多くのクリエーターは、「工程の中から、すでにあるものに気づいていく作業である。」ということを言っている人を、よく見聞きします。
そしてこの感覚は、とてもコーチングを行う時の感覚に似ていると私たちは思っています。
コーチングの哲学の中に「答えは相手の中にある」というものがあります。
コーチがクライアントに質問をしたり、気づいたことをフィードバックしたり、それらの関わりを通して、すでにあるものに気づいていくプロセスがコーチングだという哲学があるのです。
そういう意味でコーチングは、クリエイターの仕事と似ていると思う所が多々あります。
コーチとクライアントの二人で行う、クリエイト(創造的)な作業だとも言えるのです。
このような、共に創造していく関係のことを、私たちは共創(Co-creative コ・クリエイティブ)と名づけました。
コーチングとは、まさに共創なのです。
二人の創造性が響き合って、新しいものを生み出す作業なのです。
ということで、今週はクリエイト(創造)する感覚を持って相手と関わってみて下さい。
相手の創造性はもともとあります。それをつぶさずに出しやすくする環境作りが大切です。
・相手の意見をまずは聞き入れること。
・相手の意見に理解を示すこと。
これが創造性を引き出す第一歩です。あなたの思った意見も、対等性を崩さない程度に言っていましょう。
具体的には、
・相手の意見を興味深く聞く
・理解するために質問する
・良いと思った部分は承認する
など、スキルはよく聞くものだと思いますが、相手と行う創造作業と思って関わってみて下さい。