記事一覧
メルマガ「共創コーチング®」共創コーチ養成スクール稲垣 陽子

今、この瞬間!

おはようございます。稲垣陽子です。
先日、京都から友人夫婦が遊びに来てくれました。
そこで、東京で流行っていて、最近名古屋に出店したというイタリアンレストランでランチをすることにしました。

4人でピザを囲みながら、友人夫婦が

「美味しい~~~!こんな美味しいピザは食べたことない!」
「こういう雰囲気のお店、京都にはないわ~」
と、大絶賛。

いやいや、そんなことはないだろう・・・ここよりもおいしいイタリアンはたくさんあるし、
京都の方がおしゃれなお店は多いし~と、思いながらも、
目の前で「美味しい、美味しい」とすごく嬉しそうに食べている友人夫婦といるだけで、こちらもとても幸せな気分になりました。

彼らたちの何が私を幸せにさせているのだろう、と振り返ると、

言葉の端々から「今が最高に楽しい!」というメッセージが伝わってきたからだということが分かりました。

「(こんな美味しいピザは食べたことがないと思うくらい)今、とても美味しい」
「(こんな雰囲気のお店に行ったことを思い出せないほど)今、とてもワクワクしている」

実際には、今までにここよりも美味しいピザを食べたことはあると思います。
でも、それが思い出せないほど、今に焦点が当たっている、今を感じている。
そして、それを素直に表現している。

でも多くの人は、コミュニケーションの中で「今」をそのまま感じて表現するのはなかなか難しかったりします。
例えばこういうときは、
「~~~にある似たようなピザ屋に行ったことあるよ」と過去の体験を話したり、
「ここもいいけど、今度は~~に行こうよ」と未来について話をしたり、
今、この瞬間の感じをそのまま言語化して共有することよりも、知識や思考を披露して会話をつなげる方を優先してしまうことがあるでしょう。

「私は今喜んでいる」を表現してくれると、それを共有している私もとても嬉しい。
それは「今、あなたといることが嬉しい」という私への最高の賛辞にもつながります。

「今、この瞬間」に意識を向ける、キャッチする、これはコーチングにおいても大切な要素です。
国際コーチ連盟が定めている能力水準(コア・コンピテンシー)の中に、
「コーチングを行っている間、その瞬間に共に在り、柔軟性を持って、クライアントの変化に合わせて軽やかに対応している」
というのがあります。

その瞬間に共にあること、とは、この瞬間の目の前の人を感じ、私とあなたの間に起こる空気感をキャッチし続けていくことにあります。

そのセンスを磨くためにも、今週は「今、この瞬間」を感じるところから始めてみましょう。
この瞬間の空、ひんやりとした空気、目の前の人の顔・・・
昨日も見たかもしれないけれど、「今、この瞬間」初めて見るもののように感じてみてください。
違う何かが見えてくるかもしれませんね。

今週もステキな一週間を!

伝染の法則
一覧に戻る
人の振り見て我が振り直せ