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メルマガ「共創コーチング®」共創コーチ養成スクール稲垣 友仁

1つに絞る

おはようございます。稲垣友仁です。
今週も担当させていただきます。来週と再来週は陽子が2週続けての担当となります。

さて、先週土曜日から小学校三年生の息子が夏休みに入りました。
そういうこともあって、一昨日は息子の夏休みの計画づくりを一緒に行いました。

親としては、夏休みを有意義に過ごしてほしいので、昨年の反省を思い出させたいし、目標も立てさせたいし、効率よく勉強が進むような流れを作ってほしい、あとお手伝いも・・・。など、いろいろと望むことが多く出てきてそれを話そうとします。
しかし、子どもにいっぺんにその情報を伝えても無理。というか、うちでは喧嘩になります。

何かする時に、子どもはあれもこれもできません。それは大人も同じかなと思う時がよくあります。

親も上司も、あれこれ相手に押し込もうとしますが、相手の側に立って考えると、そんなにたくさんのことを処理できません。

このような場面で思い出したのが、教員の時に学んだことで、
教える事や、やる事、伝える事は一回につき1つに絞ることが大切だということです。

そういうことを思い出したこともあり、今回は計画をつくれればオッケーとすることにしました。
それ以外のことは、計画を作る流れの中で出てきたら扱う、ぐらいに思って始めたら、結構、楽に、有意義に関われたと思います。

だいたい一時間ぐらいで、宿題を把握し、夏の予定を入れたり、宿題をするタイミングを入れて、最後に勉強机の周りの整理整頓をして、スッキリと終わることができました。

私は講演をしますが、その中で、話したい内容がたくさんあって、そのままそれらを伝えてしまうと、私も疲れるし、聴衆も疲れます。
そういう場合は、いつも時間を気にして早口になりますし、あれもこれもで目の前の人を感じれなくなり、終わった後に、何か伝わってない感じが残っていました。

ある時、「言いたいことはつまり何だ?」ということと、「もし講演が三分しかなかったら何を伝えるのか?」ということを問いかけながらプログラムを組んでいったら、話したい筋が見えてきて、とても楽に伝えたいことが伝えられるようになりました。
そうなると話す方も楽だし、聞く方もゆったり聞けていたように思います。何よりも終了後の反応が良くなりました。

何か伝えたい、こうさせたい、ということがあった時に、特に心が重くなる時は、関わる前に絞り込みましょう。

「つまり何ができればいいのか?」
「最終的に何がどうなればいいのか?」
「言えることが一つしか(もしくは三分しか時間が)ないとすると何を伝えるか?」
「言いたいことを全部書き出して優先順位の一番のものだけにフォーカスする(後は捨てる)」

相手のパフォーマンスを上手く引き出している親や上司は、とてもシンプルで分かりやすい人が多いように思います。
この人達は行くべき道(方向性)を絞って、明確にしているからだと思います。
親も上司も、方向性を絞ることで、相手のパフォーマンスを上げたり、動きを引き出すことができるのだと思います。

今週は、何かを伝えたい時や、何かをさせたいときに、事前に「1つに絞る」をテーマに相手と関わってみて下さい。

実際は、話の流れの筋が見えると、その1つだけでなく、いくつもメッセージは伝えられると思います。

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