おはようございます。稲垣陽子です。
先日久しぶりにコーチングのトレーニングを受けてきました。
その中で、優柔不断でぐだぐだしているクライアントをどうコーチングするかというケーススタディーについて、みんなでディスカッションをしました。
私は、ぐだぐださせてしまうコーチについて色々と感じることがありました。質問に深みがないから、目標をはっきりさせていないからぐだぐださせるのでは,など、コーチ側のコーチングレベルが気になりました。
ところが、クライアントはなぜこんなにぐだぐだと話をするのか、クライアントの在り方について意見を言う人がいたのです。ぐだぐだ話すのは肝心なことに目を向けたくないのでは、決めがないのでは、という意見です。
なるほど確かにそういう視点もあるな~ととても勉強になりました。
つまり、問題が生じるときにはいつも相反する2方向の視点がある、ということです。
そして、大抵私たちはどちらか一方の視点に偏っていて、それぞれが「自分は正しい」と思っている。
「自分は正しい」をお互いに主張しあうと、人間関係はこじれてしまいますよね。
一度こじれると、なかなか元には戻りません。結局、常識やルールに照らして客観的に判断し「間違っている」割合の高い方が歩み寄って解決されるのが一般的でしょう。
しかし、それだと歩み寄った方に釈然としない思いが残ったり、しこりができたりします。
真に解決をするためには、両方が等しく歩み寄る必要があるのではないか、と思ったのです。
例えば、AさんとBさんが喧嘩をした、話を聞くとAさんが被害者、Bさんが加害者らしい。
状況を解決するためには、Bさんが謝ることが求められるが、そこで終わるのではなく、Aさんも被害者の立場に甘んじてはいないだろうか、Bさんを加害者にした自分のあいまいさや弱さについてふりかえってみる、このように両者が等しく是非を認め歩み寄ることで、もう一度新たな関係を築けるのではと思います。
今週は、もう一方の視点に意識を向けてみましょう。
相手は自分についてどう思っているのだろうか?
自分の何が相手をそうさせているのか?
自分から歩み寄れることはどんなことか?
良かったら試してみてください。深く考えると重くなるので、かる~くね。
では、今週もステキな1週間をお過ごしください!