おはようございます。稲垣友仁です。
今日は、ペーシングという技術を紹介します。
ペーシングという技術はコーチングのみならずカウンセリングの技法としてもよく出てきます。
ペーシングとは読んで字のごとく、相手にペースを合わせることです。
何を合わせるかというと、
・話し方(リズム、スピード、抑揚、雰囲気など)、
・声のトーン(感情、テンションなど)、
・態度(顔の表情、身振り、行動、服装など)
が主になります。
これらを相手のペースに合わせることで、相手との親和関係が深まり、相手が話しやすくなります。相手は安心していろいろな話しをすることでしょう。
これは1対1の場合だけに限らず、多数の相手との関係においても大変重要な考え方です。
例えば会議の場でのプレゼンテーションにおいて、プレゼンテーションの上手な方は、特に最初の段階で親和関係が取れるかどうかにとても気を使っています。例えば、最初の段階で聴衆が知っていることを話したり、聴衆の興味のある話をしたり、場に応じた服装をしたりなど、聴衆とのペーシングを意識することで成功している部分が多々あります。
そういった意味で、今週は1対1におけるペーシングのみならず、いろいろな場面で相手のペースに合わせるペーシングを意識してみましょう。
部下と話すとき、子どもと話すとき、声のトーンや相手の感情に意識を向けて相手に合わせたり、
人前で話す方は、その相手の方々のニーズを感じて、それに合わせた話の内容、服装などに気を付けて行動してみましょう。