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メルマガ「共創コーチング®」共創コーチ養成スクール稲垣 友仁

スローガン

おはようございます、稲垣友仁です。

先日行われたコーチングライブで臨床心理士 松坂秀雄さんは、「人の言葉はスローガンになりがちだ」ということをおっしゃっていました。

クライアントさんがよく使っている言葉、自分なりにまとめている言葉などがスローガンとなります。

スローガンと言うのは、自分自身の主義・主張を、簡潔に言い表した語句であり、標語のようなものです。

例えば
「ダイエットをしたい」とか
「来週までに~をやってきます」とか
「仕事は楽しいです」とか
「僕は逆境に強い」とか
クライアントさんと話しているとよく出てくる言葉で気になるものがそれになります。普段の生活でも同じように相手からよく聞かれる言葉がそれになります。

スローガンを聞いていると、言葉でははっきりしている感じなのですが、コチラからはイメージがわかない。そして、言葉のトーンをよくよく聴いてみると言葉とは違うニュアンスが伝わってくることがあります。

そういうのを放っておくと、だいたい行動が起こらないということがあります。

言葉と、その言葉の裏にあるニュアンス的なものが一致しない場合はコーチはそれに対して突っかかっていく必要があります。

「ダイエットをして何を手に入れたいの?」
「仕事が楽しいということだけど、もう少しその辺について話してくださいよ。何か楽しそうでないようなニュアンスが伝わってくるんだけど」
「逆境に強いと言う言葉はどういうイメージで使ってる?」

人間の感情は複雑で、一言で言い表せるものではありません。
その人がよく言う言葉などは本人の中では意味づけされているのですが、あまりにもその人の中で当たり前になっていて進展がないということが起こります。

スローガンにすることで、簡潔に思い出せる半面、勝手な思い込みの世界に入ってしまうこともあります。
クライアントは、そういった思い込みの世界でずっと暮らしている可能性があります。
そこに質問をしていくことで、新しい世界への扉が開きます。

なので、そういったスローガン化された言葉が出てきたらコーチは突き詰める必要があります。

皆さんも実生活の中で、関係性の出来ている相手(部下、子ども、同僚)からスローガンが出てきたら、それについていろいろ質問をして見てください。相手はアップアップするかもしれませんが、それがあることで新しい世界に飛び出せる可能性もあります。
くれぐれも、関係性ができている人に質問してくださいね。

あと、聞いて欲しくない人には突っ込まないようにしてくださいね。
例えば奥さんの「ダイエットしたいの~」というのは、大抵スローガンですが、突っ込むと大変なことになってしまいます(笑)。気になっても聞き流すという技も日常では必要ですので。

残り5分にご用心
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