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メルマガ「共創コーチング®」共創コーチ養成スクール稲垣 友仁

己の弱さを自覚する

おはようございます。稲垣友仁です。
今回もサッカーネタです。

6月に行われたワールドカップのエピソードとして、岡田前日本代表監督があるテレビ番組で下記のようなことを語っていました。

日本がワールドカップ前に負け続け、そしてスイス合宿に入った頃の事です。

世間では日本チームの行く末をとても心配していました。
そんな時に、日本チームのキャプテンである川口能活(よしかつ)選手は、選手同士の自主的なミーティングを提案しました。
なんとかチームの結束を固めようと思ったのか、選手同士で集まって本音で思ったことを話し合う場を持ったそうです。

最初はあまり話が出なかったのですが、徐々に本音がでてきて、戦術とか、チームの方針とか思っていたことをぶちまけてヒートアップしていたようです。
そのような話の中で、ブラジル人から日本人に帰化したトゥリオが言った一言で全員がわれに返ったそうです。

トゥリオは、
「いろいろ話してるけど、日本は世界から見るとまだまだ下手くそなチーム、まずはそれを自覚しないとダメだと思う。」
と言ったそうです。

選手はみんなハッとしたといいます。

戦術とか、いろいろな理想的な話をしていたけど、日本は世界から見たらまだまだのチームです。
まずは自分達の弱さを自覚すること。
そこから一歩ずつやっていくしか始まらないんだと我に返った、と何人かの選手がインタビューで答えていました。

そこからの日本チームの快進撃は皆さんご存知の通りです。

己を知るという言葉がありますが、己の弱さを自覚している人は謙虚になれます。
そして、己の弱さを自覚している人ほど強いと思います。

私たちは、うまく行かない理由を言葉でごまかしますが、本当はいろいろな怖さや不安におびえています。
それをしっかりと自覚し、きちんと向き合える人が成果を出していくように思います。

コーチングで大切な部分としては現状を認識する部分です。
特に、感情レベルで何を感じているのかにフォーカスする場面もコーチングでは大切です。ネガティブな感情は排除するのではなく、それをきちんと感じることで具体的な行動が浮かんでくることがあります。

今週は、そういった自分自身の感情にフォーカスしてみてください。
どんな場面でどんな事を感じているのかに意識を向けてみましょう。

そして、出来る方は、相手に対して気持ちを聞いてみましょう。

「今、何を感じてる?」
「今、どんな感じ?」

と聞いてあげることで、相手は気持ちにフォーカスします。
これといって、ポジティブにする必要はなく、

「~って思っているんだ~」

と受容してあげてください。

自分自身の弱さを自覚出来たときに現実的な課題に迎えるのだと思います。

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