おはようございます。稲垣陽子です。
もう20年も前の話ですが、
10代の終わりに一人で京都を旅したことがありました。
でも宿が心配だったので、母の友人宅に泊めてもらうことにしました。
そのお宅との出会いはいまだに忘れられません。
言葉の終わりにすべて「ありがとう」がつくのです。
「来てくれてありがとう」「お菓子をありがとう」
お父さんも小さい弟たちもみんな、事ある毎に「ありがとう」と最後に言う。
30分も経たないうちに、ありがとうのシャワーに私はすっかり魅了されてしまいました。
ここでの体験は、私の人生に大きな影響を与えました。
それは、「ありがとう」を言うタイミングを知ったこと。
「こういう時にありがとうって言っていいんだ」
というのを学んだ事でした。
どういうときかと言うと、
・笑ってくれてありがとう(喜び)
・一緒にテレビを見てくれてありがとう(同じ行動)
・今日もそばにいてくれてありがとう(存在)
・醤油をとってくれてありがとう(行動)
・醤油が欲しいって気づいてくれてありがとう(気づいたこと)
・そうじをしてくれてありがとう(過去のこと)コミュニケーションは後天的な能力です。
つまり、いつでも!どんな時でも!
育った環境などから受けたコミュニケーションが、自分のコミュニケーションに影響します。
だから変える事もできる。
今週は、「ありがとう」を意識して使ってみませんか。
私たちはつい、「ありがとう」が言える場面で
「すみません」や「どうも」などが言いたくなります。
あるいは、やって当然という思いから、沈黙が流れる時もあります。
どんなときでもありがとうで締めくくる。
そんな会話を今週は楽しんでみましょう。