おはようございます。稲垣友仁です。
先日、行った宇都宮大学での講義「共創コーチング特論」の一部を今日は紹介します。
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B’z(ビーズ)というロックバンドがあります。
このバンドは、ギターの松本さんとボーカルの稲葉さんという二人組みで構成されている、シングル43作連続オリコン1位を獲得している日本でダントツ1位のユニットバンドです。
年数で言うと、1990年から現在まで20年間連続1位を取っている驚異的なバンドです。
このバンドの作曲はギターの松本さんが行い、作詞はボーカルの稲葉さんがほとんど行っています。
あるテレビ番組のインタビューで、インタビューアが、「こんなに売れる秘訣は何ですか?」というような質問をした時、ギターの松本さんが即座に、
「僕達は、アイデアを出し合っている時に、すぐにそのアイデアを否定するのではなく、まずそれらを受け止めてみんなで確かめてみるんだ」と言っていました。
どんな意見にもビッグヒットの種はある。
以前否定したものが爆発的なヒットを飛ばしたことからこのような考え方に行き着いたと。
それ以来、どんな意見にも可能性があるので否定せずに受け取って確かめてみるんだ。というようなことをおっしゃっていました。
この話を聞いたとき、相手の意見を受け入れて可能性を探ってみるということは、簡単そうで、なかなか出来ないことだと思いました。
私達は、相手の話を聞いたときにある程度の判断を行っています。
ほとんどの人は「いやそれは違うよ」と言うか、心の中でそう思ってしまいがちです。特に近い関係だと。
今週は、どんな相手の意見も否定せずに一旦受け入れてみましょう。
受け入れると言うのは、その意見に従うわけではなく、相手の意見も可能性があるかもしれない。相手はどんな可能性を見ているのだろうと思って意見を聞くということです。
これによって、何か新しい可能性が生まれるかもしれません。
これは、共に何かを創り上げていく時に必要な『共創』的な姿勢の一つです。
「共に創り上げていく」という考え方はコーチングでは土台となる考え方なのです。
稲垣友仁