承認のスキルとは
相手の存在を認め、それを伝える言動のこと。
つまり、
あなたがここに存在している、それを認めているよ、
というメッセージです。
たとえば「挨拶」なども承認のひとつです。
私は10代の頃、反抗期でした。
特に父親に対して、話すのを億劫がったり、
一緒に何かすることを嫌がったりしていました。
でも、毎日必ず父と会う場所があるのです。
それは、朝の洗面所。
少し色気づいていて、洗面所で髪をセットしていたりすると父がやってきます。
そして、私に「おはよう」と言うのでした。
なんとも居心地が悪い。
調子がいいときは、私も「おはよう」と返事をしますが、
たいていは小さな声で「うん」とか「はい」とか空返事をするだけ。
でも、父は必ず朝、私に会うと「おはよう」と変わらぬ調子で声をかけてくれました。
あれから20年以上たち、親元を離れて生活をする今、
あの時の父の声をよく思い出します。
今にして思えば、私は、心のどこかで父の投げかけを待っていたように思います。
それは父からの「君が存在している、それだけで素晴らしい」という愛のメッセージだったからだと感じています。
「あなたが存在している」、その喜びと感謝を意識しながら、今週は目の前の人に挨拶をしてみましょう。
「おはよう」「いってらっしゃい」「お疲れさま」
良かったら試してみてくださいね!
稲垣陽子(YOKO)