コーチングスキルの中で、「質問」はとてもパワフルなスキルです。
相手のつぼをついた質問は、気づきを起こし、一気に行動へと導きます。それどころか、人生をも変えてしまいます。
3年前の出来事です。
ある有名な先生の講演を聞いたあとに、その先生の所にあいさつに行きました。
「コーチングをやっている稲垣友仁です。今日はとても参考になりました。ありがとうございます。」
と、私が言ったら、
その先生はいきなり私に力を込めて、まさに禅僧の和尚さんのように、質問を投げ掛けてきました。
「コーチングの本質とは何ですか?
一言で言ってください。
いいですか?一言で言うんですよ・・・」
いきなりでびっくりした私は、
「えっ・・・、コ、コーチングの本質とは・・。
えっと、え・・
そう!
コーチングの本質は相手をうまくいかせることです。」
と、いろいろと説明したいことは浮かんでくるのですが、一言と言われるとなんだろう?と、
頭や、心がぐるぐるまわりました。
そして、先生いわく、
「そうですか、それなばら、そのことについて、深く思索していって下さい。
そうすることで、すばらしいものが生まれます。」
と、言われました。
1分も話していないと思います。
そんな中での質問が、私への究極の質問になり、その後、帰り道でも、ずっとそのことを考えていました。もしかしたら、この時から今まで、ずっと考えている問いかもしれません。
「コーチングの本質って?」
私の心にズバッと響く質問でした。
この出来事から3年経とうとしています。
今では、はっきりと言えます。
コーチングの本質は、
「その人を、本質に還すことです」と。
稲垣友仁(ジョニー)