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お知らせメルマガ「共創コーチング®」稲垣 陽子

【コラム】宇宙飛行士のコミュニケーション

週末の土曜日に、宇宙飛行士油井亀美也さんの講演を聞きました。

講演は由井さんだけではなく、

JAXAの職員である「運用管制官」の方の話も

聞くことができました。

「管制官」は地上の管制室にいて、

宇宙にいる飛行士と常にコンタクトを取りながら、

安全と業務の進捗をサポートするそうです。

宇宙飛行士は、宇宙に滞在している間、

たくさんの実験やミッションがあり、それをこなしていきます。

それらを常に管制官と確認したり、指示をもらったり、

報告したりしながら進めているということでした。

そんなお二人の話を聞いて、私はあることに気づきました。

それは、二人のコミュニケーションがとても「共創的」だったことです。

どちらかが一方的にやり方を押し付けたりするのではなく、

対等な関係の中で、お互いの考えを思いを引き出しあい、

掛け算となるような関わりを持とうとしていました。

なぜそうなるのでしょうか。

それは、「高い目標(ビジョン)を持っているから」だと気づきました。

「人類のためにこの実験を成功させる」

「次の世代につなげるために、これを完成させる」

宇宙飛行士はたくさんの人の思いが詰まった高く、大きな目標を持って宇宙に旅立ちます。

目標やビジョンが大きければ、一人ではできません。

たくさんの人の力や知恵を借りる必要があります。

結果、自分の考えを押し付けたり、意見を押し通すだけでは成立しません。

相手とたくさんコミュニケーションをとり、

意見を聞いたり、自分にないやり方を取り入れたりしながら、

目標に向かって進んでいきます。

つまり、大きな目標があれば、相手と共創をしなくちゃ、と思わなくても自然と共創の関わりになるのだということに気づいたのです!

日々、どうしたらその場に共創が生まれるか、を考えている私にとっては、

とても大きな気づきでした。

jaxacomJAXAサイトより

例えば、小さな話ですが(笑)

もし私がダイエット-3kgしようと思えば、今までの経験や知識を活かし、自分のやり方で3kgは落とすことができるかもしれません。

しかし、10kg落とそうと思えば、恐らく自分一人の力だけでは難しいでしょう。

専門家に相談したり、外部の力を借りる方がうまくいきます。

目標が大きくなればなるほど、一人では成し遂げられず、人を巻き込んでいきます。

逆に目標が小さいから、自分だけの力でやろうとして、却ってうまくいかないのかも、と、反省しました。

目標は大きくすることができます。
 
目標を大きくするためには、
・目標数値や頻度を増やす 例)週に1回を毎日に、5回を10回にする
・達成時期を早める 例)3ヶ月後を1ヶ月以内にする
・規模を増やす 例)100人を1000人に、3億を5億にする
 
などがあります。
 
例えば、
 
もし、今の目標を3ヶ月後ではなく、1ヶ月後に実現させるとしたら、
 
誰の力が必要になりますか?
どんなことをサポートしてもらいたいですか?
自分の行動の何を変える必要がありますか?
 
このように想像することで目標がより大きくなります。
 
大きな目標の中で、人の力を借りるのは、人と共創する面白さを実感できるチャンスでもありますね。

 rocketJAXAサイトより

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