

――セルフコーチングから、関係性、そしてセルフアウェアネスへ
2025年度、宇都宮大学にて「共創コーチング」集中講義(3日間)を実施しました。
本講義は、「共創人材の育成」を目指して行われています。
将来的に社会に出た時に力がついているよう、学生時代から生活の中でも身につけ、自分の人生と学びを前に進める“土台の力”として体験的に学ぶ授業となります。
3日間の授業では、学んだことが日常生活で「使える、使いたい」と思えたかどうか、生徒の自己効力感についてアンケートを取得し、毎日その様子を把握して次の日の授業に反映していきました。
アンケートでは、各日とも「自分に関連している(関連性)」「役立つ(有用性)」「活用できる(活用可能性)」の全項目で非常に高い評価が得られました。
特に3日目は「役立つ」が平均4.77(すべて5点満点)と最も高く、最終日に向けて学びが統合され、納得感が最大化していることがうかがえます。
初日はセルフコーチングをテーマに、目標設定と振り返り(PDCA)を軸に進めました。
学生の自由記述では「振り返り(C)が重要」「やりっぱなしでは伸びない」「自分の中に答えがある」といった声が多く、目標を“気合い”ではなく“設計”として扱う視点が育っていました。
ここでのポイントは、行動計画より前に「現在地の把握」と「問い」を置くこと。
“頑張る”の前に“整える”――その感覚が、学生に伝わった手応えがありました。
2日目は対人コミュニケーション。
聞き方(姿勢・相槌・目線)、承認、質問の組み立て、リフレーミング、そして個別適応を扱いました。
アンケートでは「役立つ」「活用できる」がともに平均4.71。否定回答はゼロでした。
自由記述では「聞くのが難しいと分かった」「解決策を出すのが目的ではなく寄り添うこと」「個別タイプでモチベーションが違う」など、コーチングの誤解が修正され、実践の焦点が“相手理解”へ移ったことが印象的でした。
「友達の相談」「サークル・バイトの後輩指導」「将来部下を持った時」など活用場面が具体的に挙げられ、学びの転移が起きていることも確認できました。
最終日はセルフアウェアネス(自己認識)。人生曲線で自分の波や回復パターンを可視化し、好き/嫌い・成功体験・他者フィードバックから強みを言語化し、最後に「未来に持っていきたい言葉」を発表しました。
3日目は「役立つ」平均4.77、「活用できる」平均4.72となりこの3日間に最大になりました。
自由記述では「自分では気づかなかった強みを他者が見つけてくれた」「短所は言い方で長所になる」「迷った時の軸ができた」「就活や面接、メンタルが落ちた時に使える」など、自己理解が“将来の選択”と“困難への対処”に直結していることが読み取れました。

この講義は、順序に意味があります。
・1日目:セルフコーチング → 自分の目標と現在地を“構造化”する(内省)
・2日目:コーチングコミュニケーション → 他者と関わる技術を“体験”する(関係性)
・3日目:セルフアウェアネス → 人生全体を俯瞰し、強みと価値観を“統合”する(自己統合)
学生が「いつ使うか」を明確に書いている点が、何よりの成果です。
学んだことが、明日からの会話、これからの就活、そして人生の壁にぶつかった時の支えになる。
私たちは、そんな“持ち帰れる学び”を、来年度もこの講義で育てていきたいと思います。
共創コーチング授業 サポートタッフ
ワークに入るなど、生徒支援として授業に参加いただきました。
