

今日は、滋賀県立甲南高等学校および甲南養護学校の先生方を対象に、コーチング研修を行いました。
ご依頼くださった担当の先生は、10年前に滋賀県教育センターで開催したミドルリーダー向けコーチング研修を受講された方で、今回そのご縁で再びお声がけいただきました。
つながりの力に感謝です。当日は約60名の先生方が参加され、アットホームで柔らかい雰囲気の中、対話を重ねながら学びを深める時間となりました。
甲南高校は「自己実現に向けて、ともに学び、育ち合う学校」を掲げる学校で、地域との連携や生徒の主体的な活動がとても印象的でした。
生徒さんが学ぶ学科が4系列あって【生物と環境】、【バイオとかがく】、【福祉と保育】、【食と健康】をもち、多様な進路実現につながる総合学科高校です。
終了後には、生徒さんたちが育てた卵をお土産にいただきました。さらに柿や枝豆まで! 自然と人のあたたかさに包まれた時間でした。
びっくりしたのが、廊下の、特に階段が綺麗で、ピカピカに磨かれていました。これまでにいろいろな学校に行かせていただいていますが、今まででナンバーワンの綺麗さでした。
まさに埃一つもおちていませんでした。生徒さんの日常の姿勢が表れているようでした。
毎回、私の研修が終わると、代表の方からまとめをいただきます。今回は校長先生がお見えになり、最後に研修を受けて感じたことなどを校長先生がおっしゃっていただきました。
素晴らしい話だったのですが、なにより先生方が真剣にそのお話を聞き入っているのが印象的でした。
”校長先生のことば”には、人として正直な対等性や教育に携わる者としての深い哲学と子どもたちへの温かなまなざしが込められており、私自身もあらためて多くの気づきあり、とても素晴らしかったので下記に掲載させていただきたいと思います。
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校長のことば
稲垣先生、本日は本校にお越しいただき、本当にありがとうございました。どこでも引っ張りだこの、とてもお忙しい先生だと伺っておりました。
担当の先生からご相談を受けた際には、「来ていただけるかな」と思っていたのですが、本日こうしてお会いできて本当に嬉しく思います。
先生の研修を受けることができて、本当にありがたいことだと感じております。
いくつか先生のお話の中で印象に残ったキーワードがあります。
私が、今日のお話を伺って思ったことですが、
自己決定を促す、関係性の構築、存在承認、受容、心理的安全性など、私たちが今後大切にしていきたいことが、まるで宝石のように散りばめられた研修だったと思います。
また、私はこの4月に本校に赴任したのですが、今年度は「よりそい、みとめ、ささえる」ということを一つのキーワードとして先生方にお伝えしているところです。
そういった意味では、例えば日頃の関係性あってこその信頼関係の構築であることや、ティーチングとコーチングを適所で使い分けることで、どちらもより効果をもたらすことができる、など本当に多くの学びがありました。
そして、稲垣先生をはじめ、ここにいらっしゃる皆さんに共通していることは、「人を育てること」、そして「より良い人間性を育むことで、より良い社会をつくっていくこと」ではないかと感じました。
互いに寄り添い、認め合い、支え合いながら、多様な他者を、そしてもちろん自分自身を大切にして、より良い社会の一員となっていけるように。
何より、私たち一人ひとりの人生が、そして子どもたちの人生が輝くようにしていきたい、ということを改めて強く思いました。
このご縁を大切にしたいと思っております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
皆さん、拍手でお礼をお伝えしたいと思います。
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先生方、そしてご縁をつないでくださった皆さま、ありがとうございました。
