昨日は、四日市市教育委員会が主催する「ミドルリーダー教員研修」の一環として、オンライン講座を当社コーチ稲垣友仁が担当させていただきました。この研修は、学校現場の中核を担う中堅教員の方々が、組織内でどのようにマネジメントを行っていくかを学ぶことを目的としたものです。
本研修は2021年にスタートし、当初は3時間の対面型研修のみでした。しかし、「実践と振り返りを行き来できる継続型にしたい」という想いから、私の方でオンラインを組み合わせた4回シリーズ(6か月間にわたる構成)を提案させていただきました。ありがたいことにその形式が現場でも好評をいただき、現在ではミドルリーダーにとって“必須”の研修となっています。
今回は「組織の心理的安全性」をテーマに、1時間のオンライン講座を実施しました。教室での実践だけでなく、学年や分掌でのチーム運営にも欠かせない要素であり、参加者の皆さんも大きく頷きながら熱心に取り組んでくださいました。
特に印象的だったのは、どの地域でも30代に入るとすぐに主任やリーダー的役割を担わざるを得ないという現場の実情です。自分の学級を受け持ちつつ、部のマネジメントを行い、若手の指導や相談にも対応する――。そうした“教える+支える+運営する”という複合的な役割が、ミドルリーダーに求められています。
そのような複雑な立場に立つ教員の方々が、少しでも安心して、そして前向きに日々の実践に取り組めるよう、この研修では知識やスキルの習得だけでなく、他校の先生との対話や学び合いも大切にしています。講座後には、「現場で実際にやってみたい」「他の先生と悩みを共有できて励みになった」といった声もいただき、研修が少しでも力になっていることを実感できる時間となりました。
今後も、現場の声を大切にしながら、実践とつながる学びを届けていきたいと思います。