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メルマガ「共創コーチング®」稲垣 陽子

【共創コーチング®︎コラム】褒め言葉をわざわざ伝えるメリット

おはようございます。稲垣陽子です。

先日、知人女性のAさんから承認された(褒められた・認められた)体験を聞きました。
そのお話がとても印象的だったので、今日はその話をさせていただきますね。

誰に褒められるのが嬉しかったのか

Aさんは中学生の頃に、あることで優秀な成績を収め、賞を取ったそうです。そのことは地域の情報誌などにも掲載されたため、それを見たたくさんの方から褒められたと、嬉しそうに話してくれました。

たくさんの人から褒められた時、人は特に誰からの承認が嬉しいのだろう、と私は興味を持ったので、「特に誰に褒められたのが嬉しかったの?」と聞きました。

するとAさんは思い出すように考えて、「自分の学年ではない、別の学年団を受け持っていた先生から褒められたのが嬉しかった」と答えたのです。

「担任や授業を担当してる身近な先生から言われたのも嬉しかったけれど、普段は接点のない別の学年を担当している先生が、わざわざ「よかったよ」と言いに来てくれたことはすごく嬉しかったな。」
と教えてくれました。

その答えに私はとてもハッとしました。

そうか、承認は、自分をよく知っている身近な人からの言葉も嬉しいけれど、自分と接点の少ない人がわざわざ伝えてくれる言葉も格別嬉しいんだ・・・。

なぜなら、それは自分を見てくれていた・関心を持ってくれたと言う「存在承認」にもなるからです。

自己肯定感が高まる一助

人は、存在承認をもらうことで、自分がやっていることにOKが出て、自己肯定感や効力感が高まります。

一般的に、それほど仲良くなかったり、部署が違う人が承認に値する言動をしたとき、人はどうするでしょうか?

たいていの人は自分が何かを言わなくてもいいだろうと思います。

あれだけ周りの人が言っているのだから、自分の言葉なんて必要ないだろうと思ったり、蚊帳の外にいる自分が言っても困らせるかもしれない、と思う人もいるかもしれません。

でも言われる方としたら、普段接点のない人がわざわざ言ってくれる、その思いがけない行為が言葉と合わさって、喜びが倍になります。

ぜひ、今週は、自分との関係の濃淡に限らず、少しでも相手に対して「すごいな」「いいな」と思うことがあれば、臆せず承認として伝えてみましょう。

相手はすぐには受け取ってくれないかもしれません。
怪訝な顔をするかもしれません。
その人にとっては取るに足らない言葉として流されるかもしれません。
でも、いつの日かその一言をふと思い出し、自己肯定感が高まる一助になるかもしれません。

よかったら試してみてくださいね。

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