こんにちは、稲垣友仁です。
今日は、スキルというより体験談を紹介します。
2017年3月17日(金)は、息子の小学校の卒業式がありました。
ついにこの春から中学生になります。
私は、この1年間、PTA会長を行なってきたこともあって、その卒業式の場には、PTA会長として、来賓として出席し、祝辞を述べなければいけませんでした。
感傷に浸りたかったのですが、後半の祝辞を述べるまでは、それどころではありません。
祝辞を述べる前に、「子どもたちから家族へ一言」という文集が来賓席に置いてあったので、その文集を見ていました。
その文集には、子どもたちから親への感謝の言葉が書いてありました。
「中学校へいってもがんばりますのでよろしくお願いします。」
「いつも見守ってくれて、ありがとうございます」
などの感謝のことばです。
しかし、それよりも気になった子どもたちからの言葉がありました。
それは、
「迷惑をかけてごめんなさい」
「中学校へ行っても迷惑をかけるかもしれないけど」
という「迷惑」という言葉がたくさん並んでいたことです。
あるクラスの3分の1の子が書いていました。
文集を作成した時のノリもあったとは思いますが、そのような文集を読んで、子どもたちに、
「自分たちの存在は迷惑なんだ」ということを感じさせてしまっているんだと、親としては、
とても悲しい気持ちになりました。
だから、その後に行った祝辞で伝えました。
「皆さんは、私たち親に感謝の言葉を書いてくれていました。とっても嬉しいです。
でも、私たち親も、子どもである皆さんがいてくれて、本当に感謝してるんですよ。
皆さんがいてくれたことで、喜び、成長し、何より一緒に居られることが本当に嬉しいです。
そして、『迷惑をかけてごめんなさい』と書いている子が何人かいたけど、私たち親は君たち
のことを全然迷惑だなんて思っていません。
皆さんが疲れたときや、どうしようもなくなってきたら、ぜひ迷惑をかけてください。親はそのためにいますから。」
という言葉が何か自然に溢れ出てきました。
周りに配慮したり、気を使うことはとても大切なことですが、子どものうちは周りに気を使わ
ず、思いっきりやって、自分の才能を見つけて行って欲しいです。
稲垣友仁
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