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【コラム】トットちゃんから学んだ、相手に伝わる承認の方法

おはようございます。稲垣陽子です。

「窓際のトットちゃん」という本を覚えているでしょうか?

tottochan

黒柳徹子さんが自らの小学校時代を描いた、ベストセラー本です。

普通の小学校に馴染めず「退学」になったトットちゃんが、次に入学した、電車の車両で勉強したり、好きなことから勉強していい「トモエ学園」での学校生活をまとめた本です。

この間、30年ぶりくらいに読み、改めて発見したことがありました。

この本の中で、校長先生がトットちゃんに言う言葉があります。

それは、

「君は、本当は、いい子なんだよ」

という言葉。

この言葉によって、トットちゃんは大いに自信がつきます。
今の「黒柳徹子」を作った言葉とも言えるでしょう。

実際にあとがきには、
「君は、本当はいい子なんだよ、と言い続けて下さった、この言葉が、どんなに、私の、これまでを支えてくれたか、計りしれません。(略)もし、それがなかったら、私は、おそらく何をしても「悪い子」というレッテルを貼られ、コンプレックスにとらわれ、どうしていいかわからないままの大人になっていた、と思います」

私は、この言葉を校長先生が投げかけた、というのは憶えていたのですが、

今回読んで、新たに発見したのは、

校長先生が「何度も」この言葉をトットちゃんに言い続けていた、ということです。

本の中には、

「機会あるごとに」

「トモエにいる間中言い続けた」

と書いてあります。

校長先生は何度も、何度も、トットちゃんに伝えていたのですね!

「君は、本当はいい子なんだよ」と。

これぞ、承認の本髄だと思います。

一回承認したからといって、人は変わるわけではありません。

何度も、何度も、漆塗りのように伝えることで、

「自分っていい子なのかな?」から

「自分っていい子なのかも!」

と、思えるようになるのだと思います。

さらに、何度も言おうと思えば、

本当に思っていることしか言えません。

本当に伝えたいことしか、何度も言えないでしょう。

なので、思いつきや気分では言うことはできません。

相手に承認を伝えたいと思えば、

目の前の人に、自分はどんな言葉を投げかけることができるのか、

想像力を膨らませ、熟考して言葉が出てくるのだと思います。

今週は、ぜひ目の前の人に伝えたい承認の言葉を探してみてください。

その人は、過去何を積み重ねてきて、

最高のこの人だったらどんな未来が待っているのか。

そこから言える、その人の強み、才能、励まし、などを何度も伝えて、やっと受け取ってもらえます。

まだまだ暑い日が続きますね。

どうぞ素敵な1週間になりますように。

稲垣陽子

PS

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