こんにちは。稲垣陽子です。
世の中には色々な仕事の仕方がありますが、
友人のAさんは、ビジネスオーナという形態で働いています。
ビジネスオーナーとは、数社の会社を所有し、会社の運営はリーダーに任せ、自分は間接的に管理をする働き方です。
Aさんも、会社は基本的にリーダーに任せて、自分は次の新しいプロジェクトを考えたり、人に会ってネットワークを広げたりしています。
先日お会いした時も、新しいプロジェクトを動かす準備をしていました。
そのプロジェクトをどんな人に任せたいのか、と聞くと、
「自分と違うタイプの人」という答えが返ってきました。
自分と違うタイプの人と組む、というのは定説ではありますが、
実際に、タイプが違う人と組むというのは、なかなか勇気がいります。
例えば、スピード感を持ってどんどん進めるのが得意な人には、
状況を観察し、じっくり考えて決断する人と組むのがいいのはわかるけれど、
実際に組んだら、イライラしてきますよね。
また、自分と違うタイプということは、意見が異なる可能性も高くなります。
そうでなくても、意見が衝突したり、理解されないことが多いトップにとって、
せめて側にいる人は、衝突するのではなく、気心が知れて、意見が合う人をパートナーにしたくなるものです。
「自分と違うタイプを選ぶ」と即答したAさんの潔さに感服しつつ、
実際に、どうやって「自分と違うタイプ」の人と協働するのか興味があったので、聞いてみました。
すると、
1、まずはとことん納得するまで話を聞く
2、話し合った後でも、疑問に思ったことは何度でも電話して確認して聞く
3、自分だったらこうする・・とは思わない。
この人がそれをやったらどうなるだろうという視点でシミュレーションする
4、感じたことや思ったことは、率直にフィードバックする
5、自分にどんなサポートができるかを考えて、全力で動く
6、定期的な報告をもらう仕組みを作るけれど、あとは任せて細かいことは関与しない
だそうです。
確かに、今まで出会った、仕事を任せるのうまいリーダーたちとも共通点があるな、と思いました。
まずは、相手の話を聞くことから始めること、
本質をつくフィードバック、
自分のプライドなど関係ないそこまでするかというサポート行動、
一つ一つが丁寧で、細やか。
タイプに関しては、自分と違うタイプというのは、優劣ではなく、自分にはないものを持っている人、
自分とは違う才能を持っている人と捉えています。
そう考えると、同じタイプよりも、違うタイプの方が、わかりきった中でビジネスを動かすことなく、チャレンジでエネルギーが高まるし、成果に向けての掛け算が生まれやすくなりますよね。
それがわかっているから、違うタイプの人を積極的に選ぶんだと思います。
また、Aさんのようなタイプの方は、一人でできることは大したことないと、思っているのも特徴的です。
だからこそ、自分がもしやるとしたら、と思って関わるのではなく、相手のタイプを生かすために自分の知識、経験を持ってどんなサポートができるのか、という視点で関わっていることもよく分かりました。
今週は、自分と違うタイプの人に意識を向けてみましょう。
そこにはどんな才能や強みがあるでしょうか。
そして、それを生かして成果を出させるために、どんなサポートができますか。
今週もどうぞ素敵な1週間になりますように。
PS
タイプや関係性については、感覚でわかっている人が多いと思いますが、
感覚だけでは、本当に必要な時には自己流になってしまいます。
体系的に理解することで、現場で活用することができるようになります。
きちんと学んでみたい方には、次回のスクールに是非お越しください。
「リレーションシップコース」 8月20日、21日
テキストの中身も「チラ見」できます。
http://mshn.jp/r/?id=0p7to2197&sid=4758
では、また!