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メルマガ「共創コーチング®」共創コーチ養成スクール稲垣 友仁

関係性にはまる

おはようございます。稲垣友仁です。

現在、いろいろな会社の組織風土改革などに関わらせていただいています。今日は組織のことについて書きたいと思います。

人が二人以上集まると集団が出来上がります。

集団になることでのメリットとデメリットがあります。

メリットは、自分には持ちえない力を相手に借りることで一人では出来ない事もできるということです。
デメリットとしては、相手のことを気にして、普段の力以下のパフォーマンスになるということです。
特に日本人は相手のことを気にする力が強すぎて、自分の力を抑えてしまう傾向が強いのではないかと思います。

会社では、集団が機能するために組織化します。
部署ができ、その中に上司がいて部下がいて・・・・。
こうすることで、それぞれの役割が明確になり行動しやすくなります。

しかし、組織化することでのデメリットとして、関係性にはまっていってしまい、自分の能力以下のパフォーマンスになることもよくあります。

例えば、部下が自主的に考えないのは、まさに上司ー部下の関係性の弊害でもあると思います。
この中に上下関係が生まれると、部下は上司の下というイメージを持ち、受けに周り、自主的に考えなくなります。
親子関係でも、親と子の関係性で過ごすと、子どもは本来は出来ることもあるのに、この関係性にはまると、やらない、力を使わないということが出てきます。

もしも相手に動いてもらいたい、自主的な力を使ってもらいたい、本来の力を出してもらいたいと思ったら、この関係性を崩してみることが一つの方法になるかもしれません.

上司―部下の関係だったら、「上司は部下に教える立場でなければいけない」という思い込みをすてて、部下に教えてもらうとか、親と子の関係でも子どもに助けてもらうということもできます。

そうすることで、その人が本来持っている力を取戻し、自主性が戻ってくることがあります。

組織や集団が作り出す「関係性」が、相手の自主性を奪っている可能性もあります。
教育や育成という点では、フラットな関係性の方が学びが進むと思います。

今週は、ご自分の周りを見渡してみて、集団や組織の関係性にはまっていて、相手の自主性を奪っていないか点検してみて下さい。

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