おはようございます。稲垣友仁です。
15年ほど前に、乗馬に通っていたことがあります。
体験レッスンが面白かったので、ちょっと上級的なコースを受けてみました。
日に日に上達して、結構うまくなっていったと思うのですが、
ある日のレッスンのこと、その乗馬クラブに電話がかかってきたので、トレーナーが電話に走り、その場からいなくなりました。
そうすると、それまで従順だった馬が、いきなりピタッと動かなくなりました。
私がいろいろとやっても動かない。
で、トレーナーが帰ってきたと同時に、「鞭を打ってください」「足でもっと強くけって」
という指示が入り、鞭を打ったところ、こちらの言うことを聞くようになりました。
当時は、中学校の教師をしていたのですが、生徒と同じところが多々あるなあと感じた出来事でした。
それから何年も経て行きついた教育観が下記になります。
人間=動物+意志
教育を考えた時に、人間の中にある「動物」的な側面と人間であればこその「意志」の側面の両方に働きかける必要があります。
乗馬でのトレーニングの体験と同じように、まさに人間もお尻を叩いて発奮させる場面は必要だと思います(体罰ではないですよ)。
そうすることで、結果も出るでしょう。人間は動物でもありますので、サボる傾向もあります。ですから厳しくするという側面も必要だと思います。
しかし、人間には意志や感情があります。現場では上司や指導者がいちいち指示できず、その人自身が考えなければいけません。
最終的に結果を出す人やチームは、意思を持って仕事にあたっています。
自分の意思を律すること。自分で自分をコントロールできる事、そして局面局面できちんとした判断を自分自身で決断できる事。
これらの部分に対するアプローチも教育では必要だと思います。
動物的なところに働きかける教育と共に、意志を育てるということが教育の中に入っていることが最終的に結果をうみ出すことにつながると思います。
多くの方が、どちらか論で話していると思いますが、どちらも必要なのです。
特に、意思への働きかけはコーチングの得意な分野です。
しかし、動物的な部分へのアプローチは、バシバシをトレーニングしていくことが大事なのです。
教育にこの二つが入っていることをぜひ意識して相手の方と関わってみて下さい。