おはようございます稲垣友仁です。
昔教師をやっていた時に、私が教えるよりも子どものなかで理解している子が、分からない子に教える方が断然理解が深まるという場面がよくありました。
教師としては、そういう場面に遭遇すると自分自身の力のなさに落ち込むこともあったのですが、発想を転換するとこれは使えるわけです。
「わからない」という子や質問がある子に、私自身がそれに対して教えることもできるのですが、わかる子に答えてもらうととてもスムースに子どもたちが理解します。
さらに、集団の前でそれを行うことで、集団全体の理解が深まり、その後の授業がとてもスムーズにいくことがよくありました。
教師や親や上司、リーダーは頑張らなければいけない位置にいるので、その下にいる、生徒や子どもや部下たちとのエネルギー差が出ます。
言っていることが分からないのではなく、エネルギー差が大きいので理解しにくいということがあるのではないかと私は仮説を立てています。
ですので、二人以上の集団を扱っている方は、自分で教えるのではなく集団の同じフィールドに存在する理解者をうまく使って理解させていく方法も有効なスキルだと思います。
「わからない」という人がいたら「わかる」人に言ってもらう。
質問があったときも他の人はどう思うかを言ってもらう。
これを集団で行うことで、分からない人は理解するし、集団全体の一致感も深まることがあるので、一挙両得な方法です。
集団をうまく巻き込んでいくリーダーの方々はこの方法をよく使っているように思います。
今週は上記のような場面に遭遇したらぜひ使ってみて下さい。