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メルマガ「共創コーチング®」稲垣 陽子

必要な偶然を起こすために

Two women in a business meeting

おはようございます。稲垣陽子です。

当社のプログラムを受講してくれている方で、
Xさんというステキな女性がいます。
Xさんが、当社のことを知ったきっかけは「チラシ」でした。
うちが入っているビルの1Fにチラシを置くスペースがあるのですが、
たまたまビルに用事があって来た時にチラシを見て、
それをきっかけに来てくれるようになりました。

 

実は、ビルのチラシを見てプログラムに来た人は、
ビルを借りたこの5年間で数名しかいません。
非常にレアなケースです。
チラシは減っているので、どなたかが持ち去った形跡はあるのですが、
多くの人はチラシだけでは動きません。
・興味があるけれど、今じゃないな
・費用対効果はあるのかな
・もう少しネットで調べてみよう

等など色々な疑いがでてくるのが普通です。

しかし、Xさんに何で来たの?と聞くと、

「前日にコーチングを知って、興味を持ったら、たまたまビルにチラシがあったので、
これだ!と思って来ました」と笑顔で答えてくれました。
彼女の話しぶりから、疑うことが少なく、とても素直な人なんだな、と思いました。
実際に、彼女の話を聞いていると、彼女の周りにはいつも不思議な偶然がよく起こります。

 

会いたいと思っていた人が友人の知り合いだった、
話したいなと思ったら、向こうから電話がかかって来た、など、
毎回、タイミングのいい偶然が彼女の周りには起こり、
聞いているこちらもへぇーとびっくりしてしまいます。
素直な人ほど、必要な偶然が起こりやすいとも言えるのでしょう。
じゃ、素直になりましょう!と言いたいところですが、

そんなに簡単に、素直にはなれませんよね。
私も、いつも小さな疑いの前に悩み、足踏みしています。
そして、その疑いが行動を鈍らせたり、行動を止めてしまうことを
自分自身も何度も経験しています。
コーチングはいかに自発的に行動を起こすかに対してアプローチをしていきますので、
その人の中の素直さを引き出すことは大事な要素とも言えます。
素直さを引き出すための一例です。

・直感のままに動くとしたら、何をしますか?
・何をしても失敗しないとしたら、何をしたいですか?
・決めたことをやっている自分を想像してみてください。不安を感じる部分はありますか?
・今、言葉にしたことについて、どんな感情を感じていますか?
そして、コーチ自身も素直でいることが求められます。

・話しづらそうに感じるけれど、話したいことを話せていますか?
・行動を起こしている様子が私にはイメージできないのですが、これで動き出せそうですか?

相手を素直にさせようと変えるのではなく、
その人が素直でいられる状態を整えることを意識して関わることが、
コーチングでできることといえます。
不思議な偶然が起こるといいですね。

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