最近、1on1ミーティングを取り入れる企業が増えています。

「1on1ミーティング」とは、上司と部下が定期的に行う1対1の面談のことを言います。

日本で面談と言えば、評価面談を年数回程度のみ行う企業が多く、評価によって相手に刺激を与えていく「管理の場」となっていることが多いかと思います。

一方、海外の企業では、部下育成のために1〜2週間に1回、30分〜60分の時間を取って面談を行い、仕事の進捗や部下の課題について、定期的に話し合っていると聞きます。

つまり、1on1ミーティングは、部下の成長を促し、パフォーマンスをマネジメントしていくと言う目的で行われることが、当たり前になりつつあるようです。

なぜ、1on1ミーティングを導入するのか?

日本の企業の多くで「面談」と言うと、何か問題があった時や新しいプロジェクトの打ち合わせなどの業務中心で行われますが、積極的な育成やマネジメントのために、わざわざ週1回定期的に時間を取るということはあまり聞きません。

欧米で行われている1on1ミーティングは、仕事の進捗や部下の課題についてじっくり話し合うことで、部下の成長を促し、パフォーマンスをマネジメントしていくという目的で行われています。1on1ミーティングの目的で一番大きいのが、「育成」です。

多くの企業で、「次のリーダーが育たない」という声を聞きます。上司がプレイングマネージャーであることが多く、業務の全てを上司がやり過ぎてしまうことも一因でしょう。、そのような場合、相当、気をつけていないと部下が育ちません(失敗もできません)。

だからと言って、育てるのを捨ててしまうと、リーダーはより大変になりますし、次世代にしわ寄せが出てきます。

そのために、色々な研修を通して、次世代リーダーを育てようと試みていますが、なかなか研修1回だけで育てるのは難しいのが現状です。

1on1ミーティングでは、直属の上司が継続的に行うOJTで、部下の現場での様子を見ている上司が部下と接することができるので、この仕組みをうまく活かすことで、効率的に育成することができます。

今、部下の育成に欠かせないのが、「内省」です。自分自身のどこが良くて、どこが悪かったのか?そして、次の目標に向かって何をしていかなければならないのか?このような自分の中で振り返る「自立」した社員を育てるには、上司からただ単に「教える」だけではなく、部下に考えさせながら関わるコーチング的手法が必須です。

1on1ミーティングでは、部下に「内省」を行わせるコーチングと上司の経験を伝えていくティーチングをかけあわせて継続的に行なうことで、育成を行うOJTの場として仕組み化されることで、人材育成の場が継続的に行われる形になるので人が育ちます。

そして、もう一つの目的が、部下のパフォーマンスをマネジメントすることです。

ただ単に部下の話を聞くだけでは、相手は望んだ方向には動いて行きません。個人の動きを組織の成果につなげるためには、どのようなポイントが大切なのか?間違っている場合は、きちんと相手に分かってもらえることが非常に重要なポイントになります。

そのような、部下のパフォーマンスをマネジメントしていく場として、私たちが、提唱している『共創コーチング的1on1ミーティング』では、コーチング+ティーチングをオススメしています。

短時間に効果的に育成をしていこうと思うと、コーチングだけでは時間が足りません。部下の悩んでいることは、上司も経験をしていることが多く、それをタイミングよく伝えて行く掛け算の関わり(共創)を行うことで時間が短縮でき育成が効率的になります。

1on1ミーティングにおける関係性がしっかりしてくると、こちらが思ったことを相手に伝え、定着させて行く、効率的なマネジメントを行う場としても有効になります。

このような育成とパフォーマンスマネジメントを意図して行うための1on1ミーティングとして、『共創コーチング®メソッドを使った1on1ミーティング』をまとめました。

共創コーチング®式
1on1ミーティング

当社が提唱している『共創コーチング®︎』は、コーチングで使うスキルや構造を使って、相手の成長を引き出し、相手のパフォーマンスをマネジメントするオリジナルのマネジメント手法です。

コーチングだけでは得られない上司の持っているリソースも掛け算を行うことで、効果的な成長と、マネジメントにおける成果に向けて両者で協力し会う構造が生まれていきます。

この『共創コーチング®』の要素を活かした「職場で使える1on1ミーティングの方法」を学べるプログラムを作りました。

なぜ今、1on1ミーティングなのか?

日本では、この2つが出版されたことで、一気に「1on1」の認知が高まりました。

これからの会社、管理職、マネージャーは効率が求められます。時間がない状況の中、人数が少ない中で結果を出さなければなりません。そして、より一人一人にもっと動いてもらわなければいけない。

しかし、忙しい、失敗もできない。そうした不安を解消するために、安全策として、全部をリーダー本人がやってしまう。これでは、リーダーもメンバーも成長することはありません。

上司の役割は、業務を通して、部下を成長させる力を手に入れること。業務を進める中で、部下の育成も行い、次世代のリーダーを育ていける力が必要なのです。

今、企業で最も求められるのは、「結果」と「育成」を一致させるマネジメントなのです。 

共創コーチング®メソッドを使った1on1ミーティング

当社が提唱している共創コーチング®は、コーチングで使うスキルや構造を使って、相手の成長を引き出し、相手のパーフォーマンスをマネジメントする手法です。
 
コーチングだけでは得られない、上司の持っているリソースも掛け算として行うことで、効果的な成長と、成果に向けて両者で話し合う構造が生まれて行きます。

1on1ミーティングのメリット(お客様の声)

  • 部下の成長の角度が上がった
  • 上司が部下育成に意欲的になった
  • 業務で成果を出すための情報が手に入り、タイムリーなマネジメントに活用できた
  • 関係性が深まり、チームの雰囲気が良くなった
  • 離職率が下がった

※ 1on1ミーティング導入における成果の声です。

共創コーチング®式1on1ミーティングで学べること

  • 共創コーチング®とは何か。
  • いまいちパフォーマンスの出ない人をできる人に変える1on1ミーティングの4つのステップ
  • 人材育成におけるコーチングとティーチングの割合の黄金比率は?
  • あなたが伝えたいことは後半に言った方がいい理由
  • 相手に学びを起こす2つのチャート
  • 育てる人がやっている、チューニングのスキル
  • 実際は、せっかくなので教えるタイミングでもある。
  • 共創コーチングは、上司と部下の掛け算の関わりを提唱している。

研修カリキュラム

  • 1on1ミーティングのPPP
  • 1on1ミーティングの4つのステップ
    • リサーチング
    • 1. コネクティング
    • 2. インタビュー
    • 3. クロッシング
    • 4. エンパワーメント
    • フォローアップ
  • ゴールセッティング
  • 育成のためのパフォーマンスマネジメントとは
  • 結果とプロセスのバランス 
  • 自己基盤を整える
  • ビジョンと目標達成

1on1ミーティング体験者の声

上司側の感想

  • 1on1を継続的に行うことで、1回ごとに部下も私もそれぞれ仕事への情熱が上がっていくように思えた。

  • 上司側にとっても、改めて部下を知る有意義な場になっている。

  • 普段あまり意見を言わない部下でも、1on1ミーティングの場だと話しをするので、部下の考えを知ることが出来た。

  • 時間を取って面談をするのは、忙しい中悪い気がしていたが、直接会って話をすることは、それ以上に重要な効果があることを感じた。
  • 何人か1on1をやって行くうちに、全体の流れや抑えるべきポイントなどが分 かるようになりスキルが上がることを感じた。ちょっとした隙間時間にも濃厚な話ができるようになった。

部下側の感想

「プロセスの共有」

  • 
具体的な内容を上司と確認しながら「今やるべき事」を把握することで目標に向かって集中する力がついたと思います。
  • 自分自身の振り返りや今後の目標を再確認することできました
  • 1on1を行ったことで、上司が自分に求めていることが、より具体的に理解できました。

「内省支援とフィードバック」

  • 

自分が考えていることに対してアドバイスをもらえたり背中を押してくれるので自信を持って進めることが出来ています。
  • 活動の振り返りを上司と一緒に行うことにより、反省や修正点、また良いところを認識でき良かったと思います。
  • 1on1の場は、仕事に追われて忘れがちな毎日の中で、本来すべきことを思い起こすいいきっかけの場になっています。

「感情支援」

  • 1on1で、自分の思っていることをよく聞いてもらえたのが良かったです。
  • 自分がやろうと考えている構想が賛同されるのか不安に思っていたが、1on1を行うことで 修正しながら進むことができ、仕事を進めるうえで良い機会と捉えています。
  • デスクでは相談しにくいことでも伝えることができ、貴重な時間になっていると思います。

「自己成長」

  • 

毎回レビューし、次回のテーマを決め、お互い次回まで考えることが成長につながったように思います。
  • 自己成長について改めて考える機会となり、自分が今足りないものについて明確になりました。
  • 日常の1on1に加え、密なコンタクトを取ることで成長に向けて具体的なビジョンを持つことができました。目的意識をもって活動することで、日頃の業務の向上につながって いることを実感できています。

「雰囲気」

  • カジュアルな雰囲気で気軽にものが言える雰囲気を作ってくれています。
  • 1on1を意識的に取り入れるようになり、コミュニケーションの回数も増え、組織全体の雰囲気が変わったように思います。
  • 自分だけでなく、周囲の状況を振り返るよい機会となっています。

1on1ミーティング体験者セミナー

共創コーチング®式1on1ミーティングを体験できる「体験セミナー」を開催致します。

開催日:

・2019年5月21日(火)
・2019年6月11日(火)
・2019年6月20日(木)
・2019年7月10日(水)
・2019年7月19日(金)

時 間:14:00〜17:00

内 容:

・実は上司が育つ1on1ミーティングの構造
・人材育成におけるコーチングとティーチングの黄金比率
・相手に学びを起こす2つのチャート
・職場で使える1on1ミーティング4つのポイント
・1on1ミーティング導入事例

対象者:管理職・マネージャー、リーダー、人事担当者

会 場:コーチング・ステーション(名古屋市中区金山1-4-19 長谷川ビル8F)

受講料:10,800円5,400円 ※ 1on1ミーティングチェックリスト付き

コーチプロフィール

稲垣 陽子

国際コーチ連盟(ICF)認定マスターコーチ(MCC)(東海地区初)
社長専門コーチの第一人者・多種多様な業種の社長とともに、傾斜を支える企業コーチングを得意とする。

女性ならではの繊細な感性と抜群のバランス感覚、持ち前の華やかさを活かし、上司と部下、チーム内のコミュニケーションを整え、組織力の向上、社内のモチベーションアップに定評が高い。前職は、プライスウォーターハウス上海事務所にて、中国進出を目指す日経企業のコンサルティングを行う。その後、日本最大手のコーチング会社コーチエイで、90年代からコーチングを開拓し、大手企業でも大きく取り入れられる基礎づくりに貢献。

著書に、「言いづらいことをサラリと伝える技術」がある。

稲垣 友仁

国際コーチ連盟(ICF)認定プロフェッショナルコーチ(PCC)

教職公務員からプロコーチへ転職第一号。教育者向けのコーチング講師として全国を行脚する中、企業内の人材教育にも力を発揮。教育現場、企業内で培った沈着冷静な、“個々の才能を見抜く力”は、リーダー育成や、個人の強みを活かした強く柔軟なチームを編成するには必須だと、様々な経営者がその力を求めて周りに集う。教諭時代は、サッカー指導者として三重県代表U-14コーチ。

宇都宮大学大学院工学研究科非常勤講師。

日本初大学におけるコーチング授業『共創コーチング®持論』担当。

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